パールトロン


パールトロン / パール兄弟 (1987)

「世界はゴー・ネクスト」という曲がある。
矢野顕子さんがピアノ弾き語るバージョン(「Home Girl Journey」収録)も好きだけど、やっぱりオリジナルのパール兄弟がいい。ファンファーレから始まる「Overture(洪水デート)」のオーケストレーションから、前のめり気味に一気にこの曲になだれ込む瞬間が好き。「世界が開けたよ!」→「朝だぞ、起きろ!」というイメージで、目覚ましのアラームにこの曲を使っていたあの頃(まだ大学院生の頃)が懐かしい。

中間部(2:35〜)から始まる窪田晴男さんのギターソロがお気に入り。また、バックコーラスのChaka(元PSY・S、安則眞実)の透き通った子供のような声がいい。Chakaの声って、すぐにこの人の声だ!と分かるのがいいなぁ。

その他に近未来の浦安を歌った「トロン岬」、「DISCO鎮魂巻」など名曲が多く収録されているけれど、やっぱり「風にさようなら」はじーんときます。

イヤなことが 耳について離れない モノクロームのグラビア 気のせいだと思っても
君のことは 良く知らずにいたままで 微笑みだけがリメイン 手を伸ばしてさぐっても

初めて聴いた時、これは自殺してしまったあのアイドル歌手のことを歌っているのかなと思った。でも、確証もなく、きっとそうなんだろうなと解決できないまま来てしまった。
でも、やっぱりそうでした
サエキさん、彼女にも曲を提供していたのかな。

さて、残念ながら、3rd「ブルーキングダム」を最後に積極的には聴かなくなってしまった。「ヨーコ分解」「鉄カブトの女」みたいな攻撃的でキワモノっぽい感じが薄くなった感じで...。
どう言ったらいいのか、あの爆風スランプが「ランナー」とか「タマネギ...」を歌うようになって、「あー...」っていう感じ。
だめ?わからない?

また、最近になって「サエキ+窪田+バカボン鈴木」のパール兄弟が活動再開しております。
キワモノぶりを発揮してほしいものです(売れなくてもいいから)。