Music

禁じられた生きがい (1995)

「ねぇねぇ、岡村ってさぁ、なんかイヤだと思わない?」 「そうそう、エッチっぽくってさぁ、なんかオカマみたいしぃ」 「気にいらねーよな、あの自信過剰な感じ」 「天才かもしれないけど、あんなヤツ、絶対友達にしたくねーよなぁ」 「おうおう、あの人を…

The Seduction of Claude Debussy (1999)

昨年から「ジャーナリスト宣言」というコピーで朝日新聞がキャンペーンを張っております。あの大新聞社が何を今さら「ジャーナリスト宣言」...という感じなのですが、新聞社と言え普通の企業なんなんでしょうね。なにかこう釈然としない部分はあるんだけど、…

N.D.E (1995)

暦の上ではもう秋、のはず。 でも、ここへきて連日の熱帯夜で、あまりの暑さで「ん”ぁっ!」とうなり声をあげて目が覚めてしまう。べっとりと汗ばんだ体を起こして、周りをよく見ると、となりで寝ている娘の足が自分の体の上に乗っかっていた。「悪夢のもと…

風街ろまん (1971)

ぎんぎんぎらぎらの夏なんです。この暑さの中で、高校球児たちはすごいなぁ、連日連投のエースで四番はえらいなぁ。そんな若さに対してまぶしがりやになってしまった僕は、かき氷をほおばりながら、古い茶屋の店先に誰かさんとぶら下がる(娘とですが...)。…

Baby Blue (1982)

前のエントリーで、大江千里さんのことを書いたので、久しぶりに初期の作品を中心に聴き直してみた。あの頃の、いろいろなことが思い出されるのと同時に、かなりスイートな歌詞に思わず、「いやぁ、まいったね」と赤面してしまうことも。「POPEYE」や「HotDo…

乳房 (1985)

寝ぼけた耳から、小泉首相の靖国神社公式参拝のニュースが聞こえてきた。「あー、やっぱり」と、どこか冷めた想いで聞き流しながら、まだ覚めない眠気に負けて、また眠りに入った。今日は、61年目の終戦記念日。 自分の生まれる20年前に戦争は終わって、実体…

Vitamin EPO (1983)

初めて EPOさんの歌声を聴いたのは、確かAMラジオ局のジングル*1だったと記憶している。ほんの数秒間だったけど、澱みがなく、伸びやかな声とコーラス(おそらく全部ひとりで多重録音したもの)に、FENに通ずるアメリカっぽさを感じて素直に「かっこいいな」…

Romantique

tinpan1973さんの『Aventure』への深い想いがしたためられたDiaryを読ませていただいて、改めて無性に聞きたくなった。でも、大貫さんの音源のほとんどはテープで、遠く実家のクローゼットの奥にしまったまま。名盤と信じて疑わないものなのに、近くのTSUTAY…

春がいっぱい

「憲司さん、ほら見て、春がいっぱい❸」 「え、...お、おっぱいですか?」 「バ〜カ(怒)」このアルバムの発売当時、TBSラジオの「スネークマンショー」(スポンサーは小学館「GORO」)でよく宣伝されていました。「おっぱいですか?」は伊部雅刀さんですね…

冒険王

冒険王 / 南佳孝 (1984) 前々回の『パールトロン』のコメントの中に、Cosa Nostra(コーザ・ノストラ)という言葉が出てきたので(というか、自分で言ったんだけど)、すぐにこのアルバムのことを思いだした。『摩天楼のヒロイン』以来の(南佳孝+松本隆)…

ロマンティック街道/ブルーバード

とりあえずキリンジの最新の音源です。まずは『ロマンティック街道』から。先行でリリースされていた『影の唄』が、しっとりとしたビッグバンドサウンドだったので、コロムビア移籍後初のアルバムは、Gino Vannelliのようになってしまうのか?と心配(いや、…

パールトロン

パールトロン / パール兄弟 (1987) 「世界はゴー・ネクスト」という曲がある。 矢野顕子さんがピアノ弾き語るバージョン(「Home Girl Journey」収録)も好きだけど、やっぱりオリジナルのパール兄弟がいい。ファンファーレから始まる「Overture(洪水デート…

Provision

Provision / Scritti Politti (1988) The Bugglesの「The Age Of Plastic」(「Video Killed The Radio Star(ラジオスターの悲劇」は、あのMTVに最初に流れた曲で有名)は、その後の音楽作成スタイルに大きな影響を与えて、パクられるだけパクられたアルバ…

Heart Of Hurt

昨日のiTune Phoneに関するエントリーで、「SoftBank」に「サープライズ!』とくると、やはり「Left Bank」に「君にサープライズ」となるでしょう。「なるでしょう」と言われても、困るでしょうけど。 というわけで、高橋幸宏さんの「Heart Of Hurt」、1993…

This Boy

昨日のエントリーで「音楽的に幸せな80年代」と書いたが、中学→高校→大学と一気に駆け上がる記憶の中で、その時に聴いていた音楽がその場面場面にしっかりとBGMのようにぴったり寄り添っているなと思うので、自然にそう書いてしまった。当時は時間に余裕があ…

Jellyfish : Best!

これまで聴いてきた音楽を、自分のこれまでの足跡とともに時間軸に沿って振り返る感じのこの「音ログ」ですが、続ける間に「あ、あれも」「そうだ、これもだ」と湧き水のように取り上げたい音源が出てきて、本末転倒気味ですが、かなりのプレッシャーという…

YELLOW MAGIC CARNIVAL

一人では何もできなけれど、少しずつ自我が目覚め始めた頃の「プチひきこもり」(ただ、勉強でもしているふりをしていただけですが)のお供アイテムといえば、やはりラジオでしょう。当時は、あまり好ましくないスタイルとして「ながら族」という言葉が使わ…

Don't Look Back

「Hitachi Sound Break」という番組を覚えているでしょうか? 平日の午後11時から始まる10分間(5分間?)のスポット番組だったけど、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)で放送されていたので、もしかしたら知名度は関東圏だけの範囲に限られるかもしれな…

ゴールデン・ピクニックス

前出のNHK少年ドラマシリーズが始まる前に、毎日楽しみにしていたのは、TBSで午後5時から放送されていた「ぎんざNOW !」。実はアイビーファッションの先駆者のひとりであるせんだみつおが司会のこの番組は、あまたのタレントを輩出したオーディション番組で…

ねこの森には帰れない

それほど劇的なこともない(とりあえず今のところは)自分の平凡な道のりと、その場面場面にそのBGMとして流れていた音楽について振り返っていく趣旨のこの音ログの旅。 ですが、早くも小学生の段階で、とりたてて音楽にまつわる大きなトピックスが少ないこ…

パセリと野の花

小学生の頃は、その時代の他の男児と同様に草野球などに時間の大半を訳も知らずに捧げていたけれど、その一方でやたらと絵がうまかった転校生の友人に憧れて下手なマンガをやたらと描いていた。今から思い出すと稚拙すぎて、「なにやってたんだか...」と、そ…

「くるみ割り人形」組曲行進曲

音楽というものを強烈に意識した、最初の体験(about 1970)。確か幼稚園の運動会に流れていたBGMだったと、はっきりと記憶しています。運動会には、子供たちを鼓舞するような、自然と足をばたばたさせてしまうような曲が流れることがほとんどだけど、この曲…